トピックス-茶業会議所広報
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第65号

平成16年8月20日発行

平成15年度 決算報告
平成15年度 事業報告
衛生管理向上のための研修会の開催
平成16年度 杉山彦三郎賞表彰
平成16年度 茶業功労者表彰




平成15年度決算報告

平成16年6月21日(月)茶業会館において通常総会が開催され、次のとおり承認されました。

皆様の茶業振興費はこのように使われました。
 皆様のご協力によりまして納入された、平成15年度茶業振興費は、3億3,571万2,865円となり
下記のとおり交付され各事業へ有効に使われました。


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平成15年度 事業報告


1.生産改善指導事業 111,749干円  県経済連へ
(1)生産改善対策事業 24,970千円
 ① 衛生管理による静岡茶ブランドの再構築(荒茶工場を対象とした指導)(1,000千円)
   安心・安全な静岡茶を供給するための異物混入随止・衛生管理指導や表示の指導強化
   を図りました。
 ② 環境保全型茶業の確立(茶園を対象とした指導) (4,000千円)
   施肥量を減らし、環境との調和を配慮した信頼できる荒茶の供給のため、ECセンサー
   を活用し効率的な施肥体系を確立するともに指導や啓発を実施しました。
 ③ 戦略品種の普及推進(産地発展のための事業) (2,900千円)
   品種苗の供給指導や茶園管理、茶園づくりなどの生産改善指導や流通システム確立のため、
   品種互評会や荒茶販売実態の調査、適正な荒茶を製造するための製茶指導を行いました。
 ④ 人づくり(静岡県茶業者育成のための事業) (11,170千円)
   本県茶業を牽引する人材育成のため、営農講座と体験講座を行いハイレベルな技術を習得
   させ、生産家への営農指導等の強化を図りました。また、後継者育成のため就農に必要な
   技術と知識習得の研修会を実施しました。このほか、事業を効率的に推進するため、組織
   体制の整備を図りました。
 ⑤ 地域に即した茶業振興(産地存続のための指導) (5,900千円)
   平成15年度本県で開催された全国茶品評会のための、製造などの技術指導を実施すると
   ともに、全国茶品評会においては、優秀な成績を収めました。また、茶園機械化と基盤
   整備を促進するため茶園共進会の開催や茶園機械化安全管理の啓発を実施しました。

(2)生産対策事業 6,740千円
   安心・安全な茶の供給のため異物混入防止・適正表示推進を図りました。また、資格取得
   研修会を行い担い手育成に努めました。このほか、生産・流通統計調査を行い、今後の
   指導方針についての検討材料としました。

(3)団体交付金(県経済連) 80,039千円
   茶業指導管理費等に充てています。


2.消費拡大事業 192,196干円  県茶商へ
(1)静岡茶統・宣伝事業 71,810千円
 ① TVによる静岡茶宣伝 (54,810千円)
   地域を限定し宣伝媒体をすべて利用したメディアミックスという相乗的に効果を挙げる
   手法を取り入れ、的を絞った宣伝手法を実施しました。テレビ人気情報番組へも積極的
   にアプローチし、様々な角度からお茶を題材とした番組を企画していただくため、プロ
   モーション活動を行い主婦から家庭内に浸透を図り、消費拡大を図りました。
 ② 静岡茶パブリシティ (8,000千円)
   静岡茶に関する話題性の高い情報をテレビ・ラジオ、新聞、雑誌、情報誌等の各種マス
   コミ報道関係に対し、年間を通して随時情報提供し、取材の誘引を図りました。
 ③ 緑茶教室の開催 (2,000千円)
   静岡県内の小・中・高校生から一般主婦、OL等を対象とした緑茶教室を各地で開催し、
   お茶の基礎知織と、おいしい入れ方等の普及啓蒙活動を展開し、お茶の特性、文化性等
   について幅広く理解を深めるよう活動しました。
 ④ 提案型体験緑茶講座の開催 (7,000千円)
   消費者の方々に「緑茶は食事の時にだけ飲むもの」「地味なもの」と言ったような緑茶
   に対する固定的なイメージの一新と、緑茶の新たな広がりや楽しみ方を提案する「喫茶
   楽塾」講座を開催しました。

(2)静岡茶消費拡大対策事業 15,256千円
 ① 各種イベント宣伝 (5,888千円)
   各種のスポーツイベントでのPR活動、県内外で開催される催事等でのPRイベントを
   開催し“静岡茶”の良さをPRしました。
   また、新聞・雑誌等を通して、リーフの効用、効果、飲み方などを紹介しリーフ茶、冷茶
   需要の拡大普及を促進しました。
 ② 静岡茶販売店等活性化事業 (9,368千円)
   静岡茶を販売する主要消費地の茶専門小売店の販売促進活動を支援し、その営業活動の
   活性化を図る手段として販売促進用店頭宣伝物として、販促テーマに即応した、のぼり、
   ポスター、チラシ等を制作し、静岡茶の売上げ増加と消費拡大啓発を強化促進しました。

(3)新世代緑茶需要開拓事業 20,950千円
   リーフ茶離れの阻止や、家庭内でのコミュニケーションとして活用頂く等、次世代のお茶
   ファン育成のため、小学校の家庭科(5・6年生対象)授業で使用される副読本を制作して、
   東日本エリア(北海道から静岡県までの19都道府県)の小学校を対象として配布すると
   ともに、生徒の理解促進と状況の把握を狙いとして読後感想文コンクールを実施しました。

(4)静岡茶販売促進事業 7,700千円
   各種事業を通じ広く一般消費者にリーフ茶の魅力を訴えました。また、静岡茶の話題作り
   や販路拡大等本県茶業振興を図り、未来の静岡茶ファン作りに寄与しました。

(5)団体交付金(県茶商) 76,480千円
   販路拡張事業、教育情報・研究調査事業、冷茶普及事業、後継者育成事業、委員会費、
   地区事業費等に充てています。


3.手揉製茶対策事業 1,800干円  県茶手操保存会へ
   製茶技術の原点である手揉み技術を習得するための研修会の開催と県内外で開催する
   各種イベントを通じて手揉み実演を行い消費者への手揉み茶の理解を深めました。


4.総合調整対策事業 2,015干円
   おいしく飲めるお茶の入れ方・楽しみ方を提供する「お茶通ハンドブック」や効能を
   紹介する「お茶のヒミツ」のほか、静岡の茶について歴史、生産、流通など茶業全般
   を紹介するグラフ誌「お茶のしずおか」を発行し、消費者、関係者に配布すると共に、
   全国お茶まつりをはじめとして、各稚イベントで配布し、緑茶ファンの拡大を図りました。


5.安全強化・新需要創造事業 6,131干円
(1)静岡茶安心安全強化対策事業
   昨年度作成した茶園から荒茶工場の衛生管理マニュアルに引き続き、仕上茶工場の衛生
   管理マニュアルの作成と衛生管理啓発のため、映像(茶園管理、荒茶工場、仕上茶工場)
   を金谷、富士市、袋井、掛川、静岡にて撮影し、啓発用映像資料としてまとめました。

(2)緑茶新需要創造・定着化促進事業
   アレルギー(花粉症)に効果があるといわれている新茶種「べにふうき」緑茶の試験製造
   を行うとともに普及のため特徴・特性などを紹介するパンフレットを作成し県内茶業者に
   配布しました。


6.委員会開催事業 1,885干円
   本県茶業の将来を展望し会議所が行う課題を明らかにするとともに会員団体との係り方と
   その検討を行ったほか、業界の諸問題や次年度事業等を協議する各種委員会及び団体長会議
   を開催し、団体間の連絡調整を図りました。


7.広報・情報収集事業 1,649干円
   会議所の事業計画や実績をお知らせする広報の発行やインターネットによる情報の発信等
   を行いました。


8.茶品種普及対策事業 2,436干円
   やぶきた以外の優良品種を早期に普及定着化させ、お茶の消費拡大をはかるため、優良品種
   を絞り込み戦略品種(山の息吹、おくひかり)を選定し、苗木の供給体制や静岡茶市場に
   品種茶コーナーを設置するとともに、消費地でのPR活動や茶商を対象とした品種茶互評会
   などを実施してきましたが、一般消費者や消費地茶商の認知度が低いのが現状であるので、
   消費地である首都圏を対象に消費者PRと県外茶商を対象とした品種茶の啓発活動を行い
   ました。


9.多用途利用推進事業 1,620干円
   各種イベントに参加し茶関連商品の普及啓発に努めるとともに、新商品開発の支援を行い
   ました。


10.茶効能等推進事業 7,778干円
   茶効能等についての研究助成と顕彰を引き続き行い、研究成果発表会ではマスコミ等にも
   取り上げられ多くの反響を得る事ができました。


11.茶業振興対策事業 1,250干円
   杉山彦三郎翁顕彰会や日本茶インストラクター協会への助成をはじめ功績者表彰、各種
   大会への副賞並びに会頭賞を交付し、茶業振興の意欲増進に努めました。


12.全国お茶まつり対策事業 10,000干円
   第57回全国お茶まつり静岡大会実行委員会へ運営経費として充てました。


13.負担金 5,349干円
   日本茶業中央会等への会費として負担しました。


14.持別会計繰入 50,704干円
   茶業会館の運営経費や借入金の繰上げ償還などの資金に充てました。


15.管理費 42,104干円
   茶業会議所の事務運営経費等に充てました。


16.繰越金 29,925干円

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衛生管理向上のための研修会の開催
 茶業会議所では前号でもお知らせした衛生管理のための研修会を、平成16年度において開催しております。
 近年、食中毒や異物混入、偽装表示など食料品の生産流通に関わる事件が多発し、消費者への安全が損なわ れています。そこで、今後より良質で安全な「静岡茶」の生産に努め、信頼性の確保と差別化を図るため、この ほど作成した衛生管理マニュアルに基づく研修会を各地で開催する予定で進めております。
 第1回は、平成16年5月21日(金)静岡茶市場において「クリーンチェーン推進のための静岡茶ブランドの 確立を目指した推進会議」として、主に県内生産者、製茶問屋、JA担当者を対象に開催しました。第2回は、 平成16年7月9日(金)静岡茶市場において「衛生管理マニュアルと農薬の基礎知識を学ぶ」として、県内流通 業者、JA担当者を対象に開催しましたが、いずれの研修会にも多数の参加者を得て、関心の高さが示されて います。
 今後も、県内農協や地区茶商組合を通じ開催する予定でおりますので、研修会等を希望される場合は、茶業 会議所までご相談くださるようお願い申し上げます。

  問合せ先 〒420-0005 静岡市北番町81
         (社)静岡県茶業会議所内 静岡茶安心安全対策専門部会  電話 054-271-5271



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平成16年度 杉山彦三郎賞表彰

 茶業会議所に事務局を置く杉山彦三郎翁顕彰会では、平成16年4月30日、 駿府公園マロニエ広場にて茶業功績者5名を表彰しました。受賞者は次の方々 です。
  ■杉山彦三郎賞表彰(敬称略)

   茶品種改良・普及功績賞
     上野 貞一(71)
     村越 引司(62)

   茶業振興功労賞
     守谷 満  (76)
     岸本 浩志(60)
     一言 正廣(65)

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平成16年度 茶業功績者表彰

 茶業の発展向上に関して特に顕著な功績のあった者及び集団を表彰し、茶業者の活動を促進し茶業 の振興に資することを目的とする平成16年度茶業功績者表彰が平成16年6月21日、茶業会議所通常 総会の席上行われました。受賞者は次の方々です。
 ■茶業功績者表彰(敬称略)
   原田 康  (60)
   山崎 能充(61)
   大橋 文子(63)
   故 原間明良(享年64)


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