トピックス-茶業会議所広報
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第77号

平成21年10月30日発行

【平成21年度 事業報告(経過報告)】
 茶業会議所が行う各種事業の費用は、皆様が負担されている茶業振興費で賄われています。
  みどりのおもてなし静岡茶まつりの開催
  シンポジウム「お茶の健康機能と文化」
  第4回みんなの静岡茶小学生絵画コンクール
  おもてなしコンベンション事業
  富士山静岡空港対策事業
  平成21年度杉山賞の表彰
  平成21年度茶業功績者表彰

【平成20年度決算・事業報告】
  茶業振興費はこのように使われました
  平成20年度 事業報告

【茶業振興費について】
  直売等に係る茶業振興費納入のお願い
  平成21年度茶業振興費について



みどりのおもてなし静岡茶まつりの開催
ア.新茶のPR
 全国一の茶生産県、集積地である「静岡の新茶」のPRするとともに平成21年6月4日(木)に開港した「富士山静岡空 港」をPRするため、「新茶届け隊」が平成21年4月23日(木)日本航空と全日空の両社長へ新茶を贈呈した。また翌日 の24日(金)空路で北海道庁と石川県庁などを関係者が訪ね、新茶を贈った。また、日本航空と全日空の協力を得て新 茶の季節到来をつげる新茶の機内サービスや羽田空港のラウンジやターミナルビル内で新茶パックの配布を実施した。

イ.みどりのおもてなし・静岡新茶まつり2009
 「みどりのおもてなし・静岡新茶まつり2009」を平成21年5月3日(日)~4日(月)にて、静岡市青葉イベント広場にお いて、ステージイベント、緑茶教室、闘茶体験、お茶博士コーナ、新茶郵便、抽選会、県内茶産地の出店等の内容で開催した。
 本年度のステージイベントでは、静岡茶をテーマにした高森有紀さんの新曲(グリーンリーフの雫)の発表やちびっこ (幼稚園児)による演奏等が行われイベントを盛り上げた。

ウ.みどりのおもてなし静岡茶inさっぽろ夏まつり
 札幌茶商組合及び日本茶インストラクター協会北海道支部と協賛し、札幌大通り公園内で開催している「さっぽろ 夏まつり」会場において、平成21年8月17日(月)~20日(木)の間、静岡茶の消費PRを実施した。

エ.東名高速道路SAでのPR
 平成21年5月16日(土)~17日(日)、東名高速道路富士川サービスエリア下り線にて、「新茶」の呈茶を実施した。 茶娘からのもてなしを受ける利用客は、ふくよかな香りに表情をゆるめ「新茶」を楽しんだ。また、30日(土)~31日(日) には、東名高速道路富士川サービスエリア上り線にて実施した。


 夏場の消費需要拡大のため、東名高速道路富士川サービスエリア上り線にて、平成21年7月11日(土)~12日(日)と 18日(土)~19日(日)において、冷茶サーバー3台持ち込み、静岡冷茶をSA来場者へ「冷茶」を提供するとともに美味 しい冷茶の入れかたの説明入りのうちわを新たに作成し配布した。


オ. 「横浜開港150周年記念イベント~お茶の道展~」への参加
 平成21年5月18日(月)~24日(日)、横浜市赤レンガ倉庫前広場において開催された「横浜開港150周年記念イベン ト~お茶の道展~」へ各茶産地(掛川、牧之原、金谷、藤枝、静岡)等の協力を得て出展し静岡新茶をPRした。

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シンポジウム「お茶の健康機能と文化」
 消費地である大都市を中心に、リーフ需要拡大を目的として、茶の効能機能等に関する情報発信を行い、お茶を身近 に感じ理解を深めてもらうことを目的として、シンポジウム「お茶の健康機能と文化」を平成21年7月4日(土)に、都 内昭和女子大学で開催した。
 講演前と第一部終了後に冷茶サービスを実施し、参加者から「冷たいお茶も美味しい」との声も多く、好評であった。

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第4回みんなの静岡茶小学生絵画コンクール
 県内の小学生に、親子の絆や人とのつながり、日本の伝統や文化、自然の大切さを考えてもらうとともに、静岡が緑 茶のふるさとであることを認識してもらうため、「お茶と人と風景」をテーマにした絵画を平成21年7月24日(金)~9 月11日(金)まで、募集し2,760点の応募があった。その中から大賞12点、優秀賞24点、佳作210点を選出し、9月30日(水) ~10月12日(月)島田市お茶の郷博物館にて展示するとともに、同博物館にて10月11日(日)表彰式を行った。

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おもてなしコンベンション事業
 県内各地で開催された大規模イベント、全国会議、コンベンションなどにおいて、美味しい静岡茶の呈茶と静岡茶の PRを実施した。県外から訪れる参加者から「静岡らしいおもてなし」と大好評で主催者からも喜ばれている。

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富士山静岡空港対策事業
 平成21年6月4日に開港した富士山静岡空港の呈茶コーナーの壁面整備や外国人対象のリーフレット(日本語、英語、 中国語、韓国語)を作成し配布している。

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平成21年度杉山賞の表彰
 杉山彦三郎翁顕彰会は、平成21年5月
1日(金)駿府公園マロニエ広場で行われ、
杉山賞の表彰が行われました。

  茶品種改良・普及功績賞
   後藤 昇一(60)

  茶業振興功労賞
   深沢勝太郎(64)
   牧野 直 (61)
   前島 敏彦(80)
        (敬称略)

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平成21年度茶業功績者表彰
 平成21年度茶業功績者表彰が、6月22日(月)において、 茶業会議所通常総会の席上行われました。受賞者は次の とおり
です。

   齋藤松太郎(64)
   深沢勝太郎(64)
   紅林 公一(60)
        (敬称略)

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平成20年度決算 茶業振興費はこのように使われました
 皆様のご協力によって納入された、平成20年度茶業振興費総額は、
1億9,402万1,508円 各事業を通して有効に使われました。


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平成20年度 事業報告

1.茶業振興総合対策事業
(1)生産改善対策事業
 消費者ニーズに対応した良質茶の生産、基盤整備・改植の 推進、品種茶の生産拡大など特色ある茶の生産を積極的に進 めるとともに、優秀な指導者の育成確保、安全・安心な茶を 提供するクリーンチェーンシステムの推進や環境保全型茶 業の確立など静岡茶ブランドの確立を図るなど多くの課題 の解決に向け取り組んだ。
 また、あらたに「静岡茶衛生管理者」認定制度を実施した。


(2)静岡茶統一宣伝事業
  ①提案型体験緑茶講座の開催
 新しいお茶の楽しみ方やお茶を飲むスタイルを体験しな がら学ぶことで、生活の中で緑茶を飲むシーンを増やし、緑 茶ファン層を広げていくことを目的に継続して展開した。ま た、産地からもお茶に対する意識変革が必要と考え、今年度 は県内開催を増やし、受講者も一般消費者だけでなく、茶業 関係者への積極的な呼びかけを行った。

  ②マイボトルキャンペーン
 リーフで入れるお茶のおいしさ、魅力伝えながら、マイボ トルに入れたお茶を家だけでなく、外出先や職場などでも気 軽に飲んでもらうことを普及させることを目的に展開し、20 年度はイベント会場での試飲サービスを重点に展開した。

  ③急須普及推進事業
 急須で入れる日本茶のおいしさ、魅力を改めて感じてもら い、茶専門店の活性化支援にも繋がる急須ムービングディス プレイを製作した。

  ④グリーンティー・ツーリズム
 静岡茶ファンを増加させ消費拡大を図ることを目的に、大 消費地の消費者を県内の茶産地10ヶ所に招き、茶摘み体験、 茶の手揉み体験、静岡茶の美味しい入れ方などを体験しても らい静岡茶ファンを増加させ消費拡大を図った。

  ⑤パンフレット「お茶の静岡」発行
 静岡茶ファン層の拡大を図るため、静岡茶の歴史、生産、 流通、お茶の入れ方や楽しみ方、効能など茶業全般を紹介す るグラフ誌、低学年向きのグラフ誌を各10,000部発行した。

  ⑥緑茶教室の開催
 小学生などへの啓発に重点をおいた緑茶の基礎知識とお 茶のおいしい入れ方を習得してもらう緑茶教室を51回開催 した。

  ⑦静岡茶おもてなしコンベンション事業
 平成20年度県内各地で開催される大規模イベント、全国 会議、コンベンションなど28会場において、おいしい静岡茶 の呈茶サービスとPRを行った。

  ⑧消費地茶専門店活性化対策事業
 消費地(千葉、埼玉)で率直な意見交換会を開催すること で進めるとともに、消費地茶専門店と共同で「みどりのおも てなし・静岡茶まつり」を11会場で開催し、静岡茶のPRと消 費地茶専門店の活性化を支援したほか、県内において新茶ま つりの開催や高速SA等にて静岡茶のPRを行った。

  ⑨第3回小学生絵画コンクール
 急須でお茶を入れて飲む機会が少なくなっている子供た ちに対してお茶をテーマに絵画コンクールを実施した。県内 全小学校533校に応募チラシを配布し、317校から応募があり、 応募点数は2,693枚で、大賞12点、優秀賞24点、佳作209点を 選んだ。

(3)手もみ製茶対策事業
 県下各地区の18支部において後継者養成のための技術講 習会、研修会を開催した。特に専門技術の確立のために指導 者研修を実施し、茶手揉技術の基本揉み(標準揉)技術向上 を図った。
 また、県下手揉八流派継承のため、無形文化財保持者研修 会の実施、師範取得者の伝習会を行い技術伝承に取り組むと ともに、資格認定制度の充実を図った結果、資格認定試験の 受験者も増加した。

(4)安心安全強化・新需要創造事業
  ①茶効能等推進事業
 本会に事務局を置く、茶学術研究会への支援と助成を行っ た。このほか、消費地である首都圏を中心に、リーフ需要の 拡大を目的に、お茶の効用に関する最新情報をまじえ発信し、 お茶をより身近に感じ理解を深めてもらうため、緑茶の効能 に関するシンポジウムを関東地区と関西地区で開催した。

  ②茶生産履歴管理システム構築事業
 消費者や流通業者の生産履歴開示請求などに、迅速かつ的 確に対応するため、現状では統一した形になっていない記入 様式・報告様式などを他県の事例を参考に統一するとともに、 情報の管理を集中化する生産履歴管理システムを構築する ため、20年度は、19年度に合意された様式・報告書様式を基 本としたソフト開発を行った。

2.委員会等開催
 本県茶業の発展を図るため業界の諸問題等を協議する各 種委員会、諸振興策を検討した。平成19年度事業執行のため、 各委員へ事業参加を促すとともに、各委員の意見を反映しな がら修正を加え事業を執行した。

3.広報・情報収集、発信事業
 茶業振興総合対策事業等の告知のため「広報」を発行する とともに、多様化の進む流通状況に関する情報収集及びイン ターネットを利用した情報発信、Eメールによるお茶に関す る質疑応答等により幅広い静岡茶ファン層の拡大を図った。

4.茶業振興対策事業
 新茶PRや各種茶業大会への副賞交付や日本茶インスト ラクター協会静岡県支部及び杉山彦三郎翁顕彰会への助成、 茶業功績者表彰等を行い、茶業振興意欲の高揚と奨励に努め た。

5.茶業会議所50周年記念事業
 本会は、昭和33年4月28日創立され、五十周年を迎かえ、 この機会に先輩の偉業をしのぶとともに、今後の発展の基と するため記念行事を開催した。

6.管理費
 茶業会議所の事務運営管理等。

7.負担金
 日本茶業中央会など関連団体の会費として負担。

8.特別会計繰入
 茶業振興事業のために繰入や静岡県茶業会館の維持・管理 及び円滑な運営をはかるとともに、業界の拠点として広く茶 業者の利活用を図った。

9.会員団体事業費
 会員である県経済連及び県茶商が実施する生産改善及び 消費拡大のための事業経費を支出した。

10.繰越金
 次年度事業へ繰越
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直売等に係る茶業振興費納入のお願い

 本会の事業運営等の主な財源である茶業振興費については、毎年総会でその年の徴収額 並びに徴収方法を決定し、茶業者の皆様にご協力を願っているところであります。しかし、 平成19年度から生産割茶業振興費の徴収方法が従来の茶生産者への割当方式から粉引き後 の荒茶取引額の0.1%を徴収する方式に変更になりました。
 この徴収方法の変更に伴い、茶生産者の茶業振興費の負担に不公平が生じています。  即ち、生葉売り生産者、荒茶売り生産者は0.1%の茶業振興費を徴収されますが、直売等 を行う生産者は徴収されないことになり、茶業振興費の徴収額は年々減少しています。
 茶業振興費は、静岡茶の消費宣伝・良質茶の生産など、本県茶業の安定発展を図るため 各種事業にあてるものですから自園自製自販業者、茶農協、農業生産法人等の皆さんも必 ず納入して下さるようお願いします。
 なお、納入に際しては、下記の計算方法で算出した金額を指定の口座に納入をお願いし ます。

                       記
  仕上茶年間売上額  × 30%  × 0.46%  = 納入額
    ※荒茶原価を30%で計算
  (計算例)
    1,000万円×30% × 0.46% = 13,800円
     500万円×30% × 0.46% =  6,900円

口 座 名 社団法人静岡県茶業会議所
銀 行 名
  静岡銀行本店 普通 824544
  静岡県信用農業協同組合連合会本店 普通 12407
加入者名 社団法人静岡県茶業会議所
郵便振替 00170-6-502073

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平成21年度茶業振興費について

平成21年度(平成21年4月1日)から茶業振興費の徴収方法が、下記のとおり変更になりました。この茶業 振興費は静岡茶の消費宣伝、良質茶の生産および団体事業など、本県茶業の振興発展を図る各種事業に充て るものですから、必ず納入してください。

茶業振興費は不課税扱いです。
消費税申告の際、課税仕入れに算入しないでください。

 1 茶業振興費の構成および賦課基準等は従来どおりです。
  (1)構成:生産割と宣伝割の2本立てです。

  (2)賦課基準
     生産割:県内生産者(売り手)から、粉引き後の荒茶取引額の0.10%を徴収します。
     宣伝割:生産者(売り手)0.18%、茶商(買い手)0.18%、合計0.36%を粉引き後の
     荒茶取引額から徴収します。

  (3)県外茶からは生産割の徴収はしませんが、宣伝割を売り手0.18%、買い手0.18%、
     合計0.36%を、粉引き後の荒茶取引額から徴収します。

 2 取引経路別の茶業振興費の徴収者は、次のようになります。
 県内茶
  (1)農協共販〔(株)静岡茶市場が取り扱ったものは除く〕されたものは経済連および
     経済連の会員である農協が徴収します。
     〔生産割0.10%、宣伝割0.36%(売り手0.18%、買い手0.18%)、合計0.46%を
     預かり、茶業会議所に納入します。〕

  (2)(株)静岡茶市場が取り扱ったものは、茶業会議所が徴収を委託する(株)静岡
     茶市場が徴収します。
     〔生産割0.10%、宣伝割0.36%(売り手0.18%、買い手0.18%)、合計0.46%を
     預かり、茶業会議所に納入します。〕

  (3)茶商が個人や農協共販に入っていない茶農協、農業生産法人等から直接購入
     したもの(斡旋商が介在するものを含む)は、茶商が徴収します。
     (生産割0.10%、宣伝割0.18%、合計0.28%を売り手から預かり、宣伝割の買い手
     分0.18%を負担して合計0.46%を所属の組合に納入します。)

  (4)茶商が自園自製自販業者、茶農協、農業生産法人等から仕上茶を、直接購入した
     もの(斡旋商が介在するものを含む)は、茶商が徴収します。
     (生産割0.10%、宣伝割0.18%合計0.28%を売り手から預かり、宣伝割の買い手分
     0.18%を負担して、合計0.46%を所属の組合に納入します。なお、荒茶価格は仕上
     茶価格に原価率30%を乗じて換算します。)

  (5)自園自製自販業者、茶農協、農業生産法人等が、仕上茶を消費者や県外茶商に
     直接販売したものは、茶業会議所が徴収します。
     (生産割0.10%、宣伝割0.36%、合計0.46%を売り手が茶業会議所に納入します。
     なお、荒茶価格は販売価格に原価率30%を乗じて換算します。)

 県外茶
  (1)(株)静岡茶市場が取り扱ったものは、茶業会議所が徴収を委託する(株)静岡
     茶市場が徴収します。
     (宣伝割を売り手0.18%買い手0.18%、合計0.36%を預かり、茶業会議所に納入
     します。)

  (2)茶商が斡旋商や他県の斡旋所から購入したものは茶商が徴収します。(宣伝割
     0.18%を売り手から預かり、買い手分0.18%を負担して、合計0.36%を所属の
     組合に納入します。)

 3 員外茶商の取引き
  (1)茶業会議所及び会員は、員外茶商に茶業振興費の趣旨を十分説明して、買い手の
     宣伝割0.18%負担の協力をお願いします。

  (2)上記の協力が得られない場合でも、経済連、農協、(株)静岡茶市場は売り手負担
     の生産割0.10%、宣伝割0.18%、合計0.28%を預かり、茶業会議所に納入します。

茶業振興費は一次取引のみで、茶商間(業者間取引)では徴収しません。

社団法人 静岡県茶業会議所 会員:静岡県経済農業協同組合連合会・静岡県茶商工業協同組合

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